レバレッジとは

FXは、FX業者に預けた証拠金(保証金)を元手に、何倍もの価値のある通貨を買うことができます。
この取引金額と証拠金(保証金)の割合(倍数)をレバレッジと呼んでいます。

レバレッジシステムは、小さな為替変動でも大きな利益を出す事や、
少額の証拠金でも多額の取引が可能な、FXのおおきな特徴です。
逆に損失が出た場合にも、あっという間に証拠金を上回る莫大な金額が無くなる可能性もあるということ。
FXの持つ魅力であり、かつ大きなリスクでもあるレバレッジについての基礎知識はしっかり認識しておきたいものです。

FX取引ではこのレバレッジの使い方が重要になります。
レバレッジを使って取引を行うには、まず自分がどれだけの損失に耐えうる資金的体力があるのか、
きちんと見極めていなければいけません。
まずは損失を見込んでおくこと、これもFXをする上での重要なリスク管理の一つです。
FX初心者の取引はレバレッジ2〜4倍ではじめるのが得策だと思います。

【レバレッジが高いと利益や損失も大きくなる】という典型的な例として、 1米ドル=100円と仮定して、レバレッジ10倍のケースを、説明してみましょう。
10万円を証拠金(保証金)として預け、これを基に100万円分のドルを購入したとします。

決済時レートが1米ドル=101円だった場合、
決済時のドルの価格は1万ドル×101円=101万円で、この際派生する差額は+1万円(利益率+10%)となります。

また決済時レートが1米ドル=99円だった場合、
決済時のドルの価格は1万ドル×99円=99万円で、この際派生する差額は−1万円(利益率−10%)となります。

このようにドルの価格がたった1円動くだけで、1万円の利益・あるいは1万円の損が簡単に生まれます。
FXでは、レバレッジを調節し、自分の資金的体力をしっかり把握しリスクやリターンを賢くコントロールすることが重要であることが、
この例からもわかると思います。

レバレッジ規制

金融庁により、2010年に最大50倍、2011年8月に最大25倍までとなるFXのレバレッジ規制がかけられることになりました。

FXの人気とともに、ハイレバレッジのトレードでの相場の大きな変動によって、ロスカットとなり退場させられる個人投資家が急激に増加、 金融庁はこのような高いレバレッジでのトレードにより資金を失うものを保護するという目的でレバレッジ規制導入を決定しました。

しかし、この規制の表向きの目的は投資家の保護を理由としていますが、 少ない証拠金で大きな投資ができるというFXのメリットを根底から奪う規制だともいえます。 レバレッジ規制の導入により最大25倍程度になると、他の金融商品同様、大きな資金準備が出来る投資家しか、 FXのメリットを得られなくなる事は否めず、国内FX業者も、この規制のあおりを受けて大きく業績に影響を被っています。

個人トレーダーが、FXの持つ「小額資金で、リスクを管理し、大きなリターンを得る」という魅力を享受する方法としては、 海外のFX業者を利用するなどの方法もあり、今後国内のFXをめぐる傾向も大きく様変わりすると思われます。

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